慶北大学校 師範大学プログラム 招聘研究者

金 玟志 / kim minchi

経歴
1994 年慶北大学人文大学 史学科卒業
1997 年慶北大学敎育大学院 歴史敎育專攻 修士課程 修了
2007 年慶北大学大学院 社会敎育学科?史敎育專攻 博士課程 修了
2004 年~貞和中学教員

研究テーマ
8世紀における新羅の対日外交と交易

1.研究目的及び必要性
1)両国学界の見解差による相反する見解
統一新羅の対日本関係に関して、大概、両国の間には
天皇国と蕃国という上下関係が設定されていたという日本学界の見解
それに対して両国関係は対等であったという韓国学界の見解が分かれている。
このように大きな差が現れる理由は関連資料が日本にたくさん残っているためであり、
本研究では両国の見解差が大きい8世紀新羅の対日外交と交易に関して
均等な見解を持ち、再検討してみようと思う。
2)単純な一国史の組合を越えた東アジア史叙述の必要性
ある一国史の一面に偏るのを止揚し、
各国の研究成果を基づいて巨視的な見解で東アジア史を眺望することで、
新しい歴史像を構築する必要性がある。
2.研究方法及び内容
1)先行研究との比較
このような問題意識に基づいて自国史的立場を克服し、
多元的で国際的なより広い見解でこの時代の交流を取り上げてみることによって
既存の先行研究とは差別性を置こうと思う。

2)研究方法
①ある時期を対象とした集中的で効率的な研究指向
②関連資料の徹底した調査及び収集
③研究結果の多角的で深層的な検証追及

3)研究内容
①8世紀東アジアの国際関係と流通体系
②交易の思想的背景
③新羅の対日本交易の性格
3.研究結果に対する期待効果
東アジア世界の枠組みの中で両国の外交と交易を調べてみることにより、
客観的で新しい立場で両国の歴史認識を高めることができる。